映画鑑賞

今日は神宮前にある小劇場で映画を見てきた。
題名はこうである。
『消えた画 クメール・ルージュの真実』
カンボジアの政治家であるポルポトが1973年から始めた独裁国家、その名もクメール・ルージュ
そのクメール・ルージュの時代を生きたカンボジア人の久郷ポンナレットさんを軸に、この映画は作られた。

見終わった後、後ろの人が会話してるのが聞こえた。「他人事とは思えない。」
その言葉について、私は正反対の事を思った。
他人事のような、なんだか掴めない。映像を見て、悲惨で苦痛を伴う恐怖政治はなんだか信じられなかった。わかったふりをしたところでどうなるのだろうか、やはり人は直接自分の目で見たものしか本当の意味では確信をもつことはできないのではないか?そして、自身が被害者になった時、初めて今まで行ってきた立場は加害者であるという事に気付くはずだ。
人づてに聞いた話だけでは無理がある。
私の隣に座っていた人は逆に、ポンナレットさんがこの映画を作るに際してカンボジアへ戻らなければならないが、色々と問題がある為に先に現地を調査しに行ったという。あまり喋ってはいなかったが、少しの言葉にも説得力があった。
やはり自分の目というフィルターを通してでなければ見えないものがあるし、気付けないこともある。

行動を起こすことの難しさ、久郷さんの忍耐強さ、正義感を学べたしやはり世の中のほとんどは綺麗事では済まされないことばかりだと感じた。